裁判所で通常の期日に行われる流れを書きに示す。
裁判をやったことがない人が事前に持つイメージとは大きく異なるだろう。
持参するもの
提出した証拠は、裁判官と相手に実物を確認してもらうため、必ず持参しなくてはならない。
それ以外、絶対にこれをもって来なさい決められているものはないが、筆記用具、双方の提出した書類は持参したほうがいいだろう。
裁判所に到着したら行う手続き
指定の日時に法廷に行くと、同じ日時と場所で自分以外にもいくつかの事件が期日に組み込まれており、その当事者も来ていることがわかる。
例えば、○○地方裁判所の○号法廷において、4月1日10時00分から行われる裁判は自分以外にも5件くらいあるのが普通である。
そこで、まず指定された法廷に着いたら、最初に自分の「出頭カード」と呼ばれる紙を探し、所定の場所に著名する(あらかじめ名前が書かれたものに○をつけるタイプもある)。
出頭カードは事件の数だけ用意されており、室内の机の上に並べられているので、その中から自分のものを見つける(事件番号や当事者名等があらかじめ記入されている)。
これは出席簿みたいなものであり、著名しないと当事者が出席していることは裁判所の人間にわからない。
当日、あなたの事件以外の当事者も複数出席しており、裁判所職員は顔と名前が一致しないのだから当然である。
著名後は傍聴席に座って待機する。
裁判が始まったら
- 裁判所職員からのアナウンス
- 法廷内では
所定の時刻になったら職員が事件番号等をアナウンスするので、呼ばれたら法廷内に入り、原告ならば裁判官に向かって左側、被告ならば右側の席に座る。
呼ぶ順番は職員が決めるので、1番目に呼ばれなかったら、1番目の事件の審理が終わるまで待つ(5~10分程度)。
1番目の事件が終わったら、職員から次の事件番号等がアナウンスされる。以下は同様である。
最初に、原告・被告とも、それぞれ提出した書面(原告は訴状、被告は答弁書)を陳述しますね?という趣旨のことを聞かれるので、「はい」と答えればよい。
次に、双方が提出した証拠について、実物を裁判官と相手が手にとって確認する。
その後、裁判官から訴訟進行等に関し一言二言あった後、次回の期日を決めて終了である。
相手が提出している書面等にこちらから意見があれば述べても良いが、具体的な内容に関する反論であれば、次回の期日までに準備書面に記述して提出する。
このような流れで5~10分程度で終わり、帰ることができる。