<離婚の準備>離婚時に決めておくべきお金の話は4つ

離婚準備 お金


男

離婚の準備っていろいろあるけど、やっぱりお金のことって大事よね。

女

男性側はあまり心配ないと思うけど、女性は自分の収入だけで生活していかないといけないから大変よね、専業主婦だった場合は特に。

子供がいなかったら外で自由に働けるけど、子供がいながら仕事をするって思っている以上に大変なのよ。

男

そのとおりだろうね。

働くといってもパート・アルバイトじゃ収入もたかがしれてるし、貯金を崩しながら生活する人もいると思う。

女

ここでは、離婚の準備にあたってお金のことを考えていくわ。

離婚時に決めておくべきお金のことは「財産分与」「慰謝料」「年金分割」「婚姻費用」の4つがあるの。

以下に説明するね。

<離婚時に決めておくべきお金の話>

  1. 財産分与
  2. 婚姻期間中に夫婦が築いた財産を2人で分割する。

    財産を全てリストアップし、分割の割合を決める。

  3. 慰謝料
  4. 浮気をされた、DVをされたなどの離婚の原因がある場合は、原因を作った側に対しお金を請求できる。

    金額は話し合いで決める。

  5. 年金分割
  6. 婚姻期間中の厚生年金について、夫婦で納付した保険料の総額を夫婦で分割すること。

    分割割合は話し合いで決める。

  7. 婚姻費用
  8. 食費・住居費等、結婚生活を維持するために必要なお金のこと。

    別居している場合も含め、夫婦には婚姻費用を分かち合う義務がある。

財産分与

離婚準備 財産分与

原則として、結婚後に築いた財産は夫婦共有となり、お互いに半分ずつの権利があります。

専業主婦であっても財産の半分は自分の権利となります。

しかし、法律では離婚のときにどのように分割すべきか決められておらず、離婚手続きにおいてもどのように分割したか届け出る必要もありません。

つまり、どのように分割しようとも夫婦の自由となります。

慰謝料

離婚準備 慰謝料

慰謝料は、相手に不法行為があった場合に請求できるお金です。

具体的には暴力や浮気などがあげられます。

不法行為があった場合にのみ請求できるものですので、性格の不一致等ではお互いに請求できません。

年金分割

離婚準備 年金分割

婚姻期間中の厚生年金について、夫婦で納付した保険料の総額を分けることです。

2008年4月以降の保険料については自動的に半分ずつに分割されますが、それ以前に納付した分については、話し合いで決めることになります。

婚姻費用

離婚準備 婚姻費用

婚姻費用とは、結婚生活を維持するために必要なお金のことです。

具体的には、家族全員が日常生活を送るのに必要な衣食住の費用です。

民法では、夫婦は婚姻費用を分担して、夫・妻それぞれの生活水準が同じになるようにしなければならないと定められています。

なお、離婚に向けての協議中、別居中、離婚調停や離婚裁判を行っている最中であっても、婚姻費用分担の義務は生じます。

離婚準備とお金の話Q&A

慰謝料はどれくらいもらえるの?
平均は100~300万円

婚姻期間中の浮気やDVなどの精神的・肉体的苦痛に対する損害賠償であり、離婚するときに必ずしも発生するものではありません。

婚姻期間や支払う者の資力、離婚原因となった行為の内容などによって金額が決められます。

実際の慰謝料データ
割合(%)
なし
34
100万円以下
11
200万円以下
19
300万円以下
20
500万円以下
14
500万円以上
2
<慰謝料金額の目安>

  • 浮気   100~500万円
  • DV   50~500万円
  • 悪意の遺棄 50~300万円
  • 性交拒否 100~300万円
慰謝料は結婚機関により変わる?
5年未満は平均193万円

一般的には婚姻期間が長いほど慰謝料の金額も高くなります。

しかし、婚姻期間が長ければ必ずしも高い慰謝料が支払われるわけではありません。

婚姻期間と慰謝料金額のデータ
婚姻期間 平均支払額
(万円)
5年未満
193
5年以上
304
10年以上
438
15年以上
545
20年以上
699
財産分与はいくらもらえるの?
半分ずつが原則

妻が専業主婦で財産の名義が夫だった場合も、財産は夫婦のものとして半分ずつにわけることになります。

夫が「俺が稼いだものだから俺のものだ」というわけにはいきません。

秘密のへそくりも分けないといけない?
はい

へそくりも夫婦の共有財産とみなされ、財産分与の対象になります。

しかし、実態としては申告していない人が多いのが実情です。

どんなものが財産分与の対象になる?
結婚後に作った財産すべてが対象

結婚生活を始めた日以降に夫婦が協力して得た財産は、全て共有財産となります。

独身時代からの財産や相続した財産は対象外です。

<財産分与の対象となる財産>

  1. 現金や預貯金
  2. 不動産
  3. 株式、有価証券
  4. 退職金
  5. 年金
  6. 保険
  7. 自家用車、家財道具
  8. 住宅ローン
<財産分与の対象とならない財産>

  1. 独身時代からの預貯金あるいは借金
  2. 相続や贈与で得たもの
  3. 日用品

 

婚姻費用ってどんなもの?
結婚生活に必要な生活費

婚姻費用とは、結婚生活を送るときの生活費、医療費、交際費などの費用のことです。

夫婦には婚姻費用を分かち合う義務があり、離婚に向けて別居している間も扶養を必要としているほうが婚姻費用を請求することができます。

たとえ、浮気をして離婚の原因を作った側でも請求できます。

財産分与の平均額は?
半数以上が400万円以下

100万円以上は4分の1で、1000万円超はわずかです。

財産分与の平均額
金額 割合(%)
100万以下
25.6
200万以下
15.8
400万以下
18.0
600万以下
8.8
1000万以下
9.0
2000万以下
6.0
2000万以上
6.0
未決定・算定不能
13.6
<離婚のための4つの行動>

  1. 離婚に詳しい弁護士に無料相談
  2. 離婚サポート

  3. ブランド品も離婚後の資金に
  4. ブランド買取の買取プレミアム

  5. 財産分与に不動産の査定は必須
  6. LIFULL HOME’S

  7. 浮気の証拠は探偵を使う
  8. 原一探偵事務所